いつもの通学路。
私ばっかり喋っていたのに。

「ふふっ喜んでる立原、可愛い」

時折見せる笑顔にその甘い言葉。しかも、

「仁くんもカッコいいよ?」

「っ!ばか。黙ってろ」

たまーに顔を真っ赤にして、言うそのぶっきらぼうな言葉が大好きだ。





「っ!!」

唇に、柔らかい触感がした。

「よし。不意打ち」

勝った、と言わんばかりに私を見つめる彼に、もう沼ってます。