とりあえず黙ってて。


言いながらだんだん恥ずかしくなってくる。さっきはノリと勢いでいけたけど、やっぱり海野くんに…


「嬉しい。でも恭太のことは苗字で呼ばなくてもいいよ。その方が慣れてるんでしょ?」

抱きしめながら話すから仁くんの声が耳元で聞こえて、くすぐったい。

「でもいいの?」

「よくないけど、俺、そこまで縛らないから」

「縛ってもいいよ?」

「はぁ」

え!またため息⁉︎なんで⁉︎
「仁く…」
仁くんから離れようとすると「待って」と言われる。

「もうちょっとだけ」

そんなこと言われたら反抗できないじゃん……。


「とりあえず黙ってて」