とりあえず黙ってて。


「この問題は、ここに補助線をひいて、メネラウスの定理を使えば解けるんじゃない?」
「わかった。やってみる」


恭太くんに言われた通り、メネラウスの定理で解くと……

「ほんとだ!出た。ありがと、恭太くん」

「いいえー。これ、仁に教えてもらえばいいじゃん」

海野くんの名前が出て、「あーうん」って曖昧な返事をする。

「何?ケンカ中?」

ぐいっと恭太くんの顔が近づく。

「いや、ちょっと私が試してるだけで…」

恭太くんから少し遠ざかりながら言う。