大嫌いなキミに愛をささやく日

「当たり前じゃん。じゃないと、こんな子供のお守りなんて毎日しないよ」

「(今さらっと悪口を言われた……!?)」



失礼な言葉を聞いて、いてもたってもいられなくなった私。

そんな私を、隣にいる煌人が「まぁまぁ」と笑顔で宥(なだ)めた。



「凛ちゃんと一緒に帰ってたら、それを気にした鳳条くんがちょっかい出してくれるかなって思ったんだ。

いわば、凛ちゃんは餌だね。鳳条くんをおびき寄せるための餌」


「え、餌……!」
「俺は動物じゃねぇ!」


「だけど鳳条くんが乱入してきたのって、一度きりでしょ。そこから全く会えなくて。何のために凛ちゃんと一緒に帰ってんだって、ついイライラしちゃった。

ごめんね凛ちゃん。さっきはビックリさせたし怖い思いもさせた」



「本当にごめん」と、ナル先輩は私に謝った。そして、煌人にも。



「鳳条くんも。下心で近づいてごめん。君を利用しようとした事、謝らせてほしい」



ペコリと深くお辞儀をするナル先輩。

煌人は絶対に怒るぞ……と思った。

だけど、



「……顔を上げてください、ナル先輩」

「でも、」