大嫌いなキミに愛をささやく日

「え……?」



そんな言葉が来るとは思わず、ビックリして固まる。


だって、煌人だよ?



「(あの煌人が、私のために気を遣う?)」



そう言えば……

給食時間に、泡音ちゃんにも言われた。



――凛が変に気を遣わないように、わざと鳳条くんがいつも通り接してくれてるんじゃないの?

――あの紳士な鳳条くんだよ?女子に気を遣わせるなんて、絶対にしないでしょ。それが好きな人へなら、なおさら




「あの煌人が……」

「ふふ」



考え込む私に、ナル先輩という追い風が吹く。



「ファミレスでも、凛ちゃんの事を思って鳳条くんはポテトを頼んでくれたんだし。

いつも気にかけてくれてると思うよ。まるで凛ちゃんを守ってるみたいに」

「(それで煌人は”守護神”って呼ばれてるのか……!)」



私が納得したと同時に、ナル先輩が「大体わかった」と笑った。



「鳳条くんが凛ちゃんを、どれほど好きかって事が」

「え」

「あと、凛ちゃんも。どれほど鳳条くんの事を気にしてるかって事もね」