大嫌いなキミに愛をささやく日

「はい。ホント些細な事なんですが……」



「勘違いで失恋した事」を些細な事って言い切っちゃう私って……。

少し煌人に負い目があったものの、でも先に勘違いしたのは煌人だ。

誤解を解きたいけど、煌人があんなにネガティブモードじゃ、話しにもならない。


それに……



『……』
『っ!』



女子からの冷たい視線に、思いのほかダメージ受けてるし。


モテる煌人の周りにいる私は、どうしても疎まれる。


自分が傷つきたくないし、クラスの女子から距離をおかれるのも嫌だ。


なら――


少しの間、煌人と距離をとるのは……良い事かもしれない。



「煌人が冷静になるまで待とうと思います。今は何の話をしても、きっと無意味ですから」

「無意味、ねぇ。でも……そっか。鳳条くんは今日も来ないのか」



残念そうに言うナル先輩に、思わず眉間にシワが寄る。



「煌人と一緒に帰りたいんですか?先輩、変わってますね」

「鳳条くんは面白いからね。色んな視点を持ってるから、話してて飽きないし」