大嫌いなキミに愛をささやく日

「男は自分に跪(ひざまず)くのが当たり前。レディーファーストをしない男は、男じゃないってさ」



その時、煌人の目に光はなかった……うん。きっと壮絶な幼少期だったんだね……。

でも、ビシバシしごかれる煌人は見てみたい。すごく。



「さっきファミレスで凜が言ったように、甲斐甲斐しく世話するのは母親の影響だろうな。女王様バンザイ精神だよ」

「家族間で、そんな精神論がまかり通るなんて……」



お金持ちって、よく分からない。

だから煌人の事も、よく分からない。



「煌人、私に告白してくれたよね?」

「お、おう!?」

「そ、そんなに驚かなくても……」

「うるせー……」
(急に話題をふられて、スマートに対応が出来なかった残念な人)



私の一言で、煌人がすごい真っ赤になって動揺してる。

確かに、なんかちょっと優越感が湧いてくるかも。

これが女王様の気分?……じゃなくて。



「煌人が私に告白したのは、実はダメな事だったんじゃないかって。さっき、そう思ったの」