大嫌いなキミに愛をささやく日

『……褒め言葉じゃないなら侮辱罪で訴えるからね』

『褒めてる褒めてる』

『言い方からして信用できない』



本心だよ。褒めてるよ。

だって俺、こんな面白い奴に、今まで会った事ねーもん。



『なぁ。次のテストで俺の方が点数が良かったら、俺の事を名前で呼んで』

『え、なんで?』

『そんで、俺もお前の事を名前で呼ぶから』

『なんで!?』



その時に初めて、三田の驚いた顔を見る。

さっきまでは怒った顔。
今はめんどくさそうな顔。

三田のクルクル変わる表情が、見ていて全く飽きない。



『(ふ、変な奴)』



初めこそ、飼育員のような目で、三田を観察していた俺。

だけど……

その後のテストで俺が賭けに勝ち、お互いを名前で呼ぶようになった時。


あの時から、俺の「凛を見る目」は変わった。



『俺の方がテストの点数良かったな。じゃあ、約束通り。俺のこと名前で呼んで』

『~っ』

『ほら、早く』

『あ、あ、き……』