大嫌いなキミに愛をささやく日

「うん」



私も煌人も、目の前に広がる赤い夕陽を見ながら歩く。

静かな道路に、私たち二人だけが並んでいた。




「私ね、煌人に出会えたことが……私の人生で一番に誇れる事だって、やっと分かったの」

「……は?」



煌人の足がピタリと止まるのを見て、私も止まる。振り返ると、煌人が頭に「?」を浮かべて立っていた。


その姿が妙におかしくて……愛しくて。

ありがとう、と。

気づいたら、そう呟いていた。



「私にたくさんの事を気づかせてくれてありがとう。私を、いい方向に変えてくれてありがとう。

煌人がいなくちゃ、私はずっとプライドを守る事だけに必死になってた。煌人がいてくれたから、大事な人や大事な思いに、気づくことが出来たの」

「そ、そうかよ……」

「うん、それで……」



それでね、煌人。

遅くなったけど、聞いてほしい。