大嫌いなキミに愛をささやく日

不安になったその時。

泡音ちゃんが言ってくれた言葉を思い出す。



――凛、最近ちょっと変わったね
――今の凛、すごく優しく見えていい感じ!



「(泡音ちゃん……)」



友達の言葉を信じたいって。

今、強くそう思った。



「自意識過剰かもしれないけど……」

「いいよ、言えよ」

「お父さんと、本音で話せるようになった。今日クラスの男子にも自分の気持ち言えたし、他校の女子にも……思った事を、そのまま言っちゃった」



言うと煌人は昼間の事を思い出したのか「そうだな」と笑った。

また、私もつられて笑ってしまう。



「私ね、お父さんから

”ただ一つでいい。他の人に誇れる事を手に入れるんだよ”

って言われた言葉を、ずっと間違えて受け止めてたなって……今そう思うの」

「間違えてた?」