大嫌いなキミに愛をささやく日

なんとか運動会は終わり。

今は煌人と一緒に、帰り道を歩いている。

隣でゲッソリした煌人を見て、思わず笑ってしまった。



「ふふ、すごい迫力だったね。お母さん」

「過保護なんだよ。そのくせ横暴なんだ……」

「うん。でも……煌人の事を愛してるんだなって、すごく伝わった」

「……そうだな。俺も今日、それが良く分かった」



煌人は今日の一件で、なんだか肩の荷が下りたようだった。

それは、お母さんのあの言葉のおかげなんだと思う。



――今は学生らしく、服を泥だらけにして好きなように遊びなさいよ



「鳳条の息子だって、一番気にしていたのは……俺だったんだな」