大嫌いなキミに愛をささやく日

お母さんの言葉に、煌人はポカンとした顔をした。

だけど一秒後には「じゃあ今までの俺ってなんだったんだよ」と、みるみる落ち込んでいく。



「鳳条グループを背負う奴が、なに恋愛なんてやってんだって……そういう事じゃねーのかよ?だから何もかもを完璧にして、文句言われない俺になって、凛との交際を認めてもらおうと……」



すると聞いていたお母さんが、鼻をフンッと鳴らした。



「中学生のあなたが鳳条を背負う?百万年早いわよ。今は学生らしく、服を泥だらけにして好きなように遊びなさいよ」

「も、もう泥だらけになってまで遊ぶ年齢じゃねーよ!」



口は元気なものの、今までの自分が全て空回りだったのかと……力が抜け、座り込む煌人。

そんな煌人を呆れて見るお母さん(と執事さん)。


っていうか……

煌人が今まで頑張ってた理由って、そうだったんだ。



「私とのお付き合いをご両親に認めてもらおうとして……ん?

そもそも私たちって、付き合ってないよね?」



思わず声に出すと、煌人が顔を赤くしたり青くしたり……とにかく忙しそうに私を睨んだ。



「ばっか!今それを言うなよ!!」