大嫌いなキミに愛をささやく日

「お父さん……っ」



思わず、泣きそうになった。

お父さんは本当に……色んな思いを抱えて、私の親になってくれたんだ。

私を一人にさせないって、その気持ちだけで――



「だけどさ~あまりにも辛気臭くって!」

「……へ?」



お母さんが「アハハ」と、口元に手を当てながら陽気に笑う。

大きな口を見せない気遣いが、お母さんの気品を表しているようだった。



「そんな状態で子育てしていけるの?って、思わずその場で喝を入れちゃったのよね」

「(お母さん容赦ない!)」



すると驚く私の隣に、いつの間にか執事さんが立っていた。「そう言えば、そんな事もありましたね」と笑っている。


その執事さんが言うには――

昔、こんなやりとりがあったらしい。