大嫌いなキミに愛をささやく日

「っ!」



なんか、もう……無理……っ。

頭がグルグル回って、何が何だかわからなくて。

あんなにいがみ合っていた煌人と、今は抱きしめ合ってるなんて……!



「ちょっと、タンマ……っ!」

「なぁ凛、抱きしめてもいい?」

「人の話を聞いてる!?って、それに!もう抱きしめてるじゃんっ!」



私のドキドキした心臓も、まるごと。

私の全部ぜんぶ、既に包み込んでるじゃん。


怒ったように言うと、煌人は「本当だ」と笑った。

反省するそぶりは、全くなし。

だけどすごく嬉しそうに弾む声。

昨日の調子の悪そうな煌人が嘘みたい。



「本当に、もう調子はいいの?」

「凛のおかげでバッチリ」

「私、何もしてないよ?」



私がそう言うと、煌人は「守ってくれたじゃん」と、また笑った。



「守る?私が?」