大嫌いなキミに愛をささやく日

「……今の聞き間違、」

「聞き間違いじゃない。俺はやっぱり素直な凜が好きだなって、そう思ったの」

「だから……私は素直なんかじゃないって」



さっきの宿題プリントがそう。

素直な子だったら「やってくるの忘れました」ってすぐに謝ってる。



「だけど、私は……」



そう思って塞ぎこむ私に、煌人は首を振った。



「素直じゃなかったら、いま俺に自分の気持ちを話してないだろ」

「でも、相手は煌人だし」

「その言葉、俺はどう受け取ったらいいの……」



煌人は苦笑を浮かべる。



「ライバルである俺の前で、自分の弱さをさらけ出せる奴って……すごく強くて素直な奴だと思うけど?」

「……お世辞?」

「この状況でお世辞はねーわ」



本心で言ってるから自信を持て――と煌人は私の頭を、ポンポンと撫でる。



「そんな素直なお前だから、俺は惚れたんだっての」