「(え……?)」
小さく震える私を隠すように、煌人がガタリを席を立った。
そしてじんわりと汗の出た私の背中をポンと叩いて、教室のドアまで歩くよう促す。
「え、でも、」
「いいから」
私の耳元で、煌人が小声で喋る。
かと思いきや、力強い手に引っ張られてしまい、移動せざるを得なくなった。
「三田、大丈夫か?あまり無理するなよ?じゃあ鳳条、頼んだからな」
「はい、もちろん」
ニコッと笑った煌人に、女子の黄色い声が湧く。
だけど私は……
「凛、行くよ」
「……っ」
その黄色い歓声は、一切聞こえなくて……。
目の前に移る煌人の広い背中を、ただ苦い顔で見つめていた。
◇
「まさか誰もいないなんてなー」
小さく震える私を隠すように、煌人がガタリを席を立った。
そしてじんわりと汗の出た私の背中をポンと叩いて、教室のドアまで歩くよう促す。
「え、でも、」
「いいから」
私の耳元で、煌人が小声で喋る。
かと思いきや、力強い手に引っ張られてしまい、移動せざるを得なくなった。
「三田、大丈夫か?あまり無理するなよ?じゃあ鳳条、頼んだからな」
「はい、もちろん」
ニコッと笑った煌人に、女子の黄色い声が湧く。
だけど私は……
「凛、行くよ」
「……っ」
その黄色い歓声は、一切聞こえなくて……。
目の前に移る煌人の広い背中を、ただ苦い顔で見つめていた。
◇
「まさか誰もいないなんてなー」



