大嫌いなキミに愛をささやく日

「うん。俺さ……親が苦手なんだ。過干渉っていうだろうけど。何でもかんでも指図されるのが、とにかく嫌で。

鳳条の跡取りになるから、俺のプライベートに首を突っ込まないでくれって、何度もそう思ったよ」

「だから、いつも鳳条の事を嫌ってたの?」

「そう。嫌いだ。

……いや、嫌いだった」

「?」



煌人は、地面を見つめていた視線を、クイッと上げた。

私たちの目の前には、今にも沈んでしまいそうな夕日。

地平線に吸い込まれていく、真っ只中。

それでも尚、夕日はオレンジ色の眩しい光を、私たちに浴びせている。



「……綺麗だな」

「うん……そうだね」



最後の最後まで、オレンジの光を私たちに届けた夕日は、ついに沈みきった。

そして、次第に――夜が訪れる。



「今まで、対立し合う事を避けていたんだ。親に何か異見すると面倒でさ」