大嫌いなキミに愛をささやく日

「!!」



容赦なく、相手を責めたてる人だ。



「違います。俺は、」

「今、煌人くんが言っているのは――そういう事だよ」

「っ!」



眉を顰めた煌人を、お父さんは無表情で見つめた。

その瞳の奥には……少しの怒りが混じっている。



「”凛のご両親は他界していて溺愛してもらいたくても二度としてもらえない”……それは全く持ってその通りだよ。

だけどね、その愛を必死で埋めようとしている俺の事を、何も知らない煌人くんに悪く言われる筋合いはない」

「わ、悪くなんて、」

「違わない。君はついさっき、俺をバカにしたんだ。そして、ずっと凜を哀れみ続けている。

そんな事を、凜が望むと思う?

あの日、俺は君に言ったはずだよ」



――凜を守ろうとしてくれて、本当にありがとう。凜は不安とか相談を誰にも言わない癖があるから……父親である俺にもね。だから、煌人くんが色々勘付いて先読みしてくれると、あの子も助かると思うんだ



「それなのに、君が凜を不安にしてどうするの?」