大嫌いなキミに愛をささやく日

「……」



すると煌人は、そう言われるのを分かっていたように。

罰の悪そうな顔で「なんですか」と小さく呟いた。



「最近あの子が塞ぎこんでいてね。どうやら原因は君にあるらしい」

「俺?」

「思い当たる行動があるんじゃないの?」

「……」



黙りこくった煌人を見て、お父さんはため息をつく。

そして空いていた距離を、少しずつ詰めた。



「凜に、何かよからぬ感情を抱いているね?」

「よからぬって……言い方を変えてくださいよ」



だけどお父さんは「いいや」と首を振る。



「言い方は一つ。よからぬ事――それだけだよ」

「……」

「今、君の中にある気持ちは何かな?」