大嫌いなキミに愛をささやく日

「まーまー」



すごく楽しそうな泡音ちゃんの背中を押す。

もうすぐチャイムなりそうだし、そろそろ席に戻ったら?という意味を込めて。


だけど泡音ちゃんは、めげなかった。

私に押されながらも「それでさ」と話を続ける。



「で、返事はどうするの?」

「へ、返事も何も……」



教室の出入り口で「キャー鳳条くん~」と女子に囲まれてる煌人を見る。



「お菓子は好き?」

「おー、好き」

「甘い物もイケるんだねぇ!」

「甘党なんだよ、俺」



「……あれが昨日告白した人の顔に見える?泡音ちゃん」

「いーや。むしろ、これから誰かを食わんとする勢いだね」