大嫌いなキミに愛をささやく日

「嫌じゃないんですが……自分で決めてまして」

「でも凛は”煌人”って、呼んでいるようだけど?」

「!」



そこまで言われて「しまった」と冷や汗を流す。

凛にだけ「煌人」と呼んでもらいたいがために、凛の親でさえも牽制する俺って……。

「何やってんだよ……」と落ち込んでいると、真さんは渋い顔をした。



「そうなると、ややこしいんだけどねぇ」

「え?」

「ううん、こっちの話だよ。

……了解。

煌人くん直々のお願いだ。これからは鳳条くんと呼ぶことにしよう」



じゃあね、鳳条くん――と、真さんは帰っていく。

凜は「見送ってくる」と、真さんの後をついて行った。

残った俺は、眉間にシワを寄せて「うーん」と考える。



「なーんか……嫌な感じなんだよなぁ。真さん」



それに――と記憶を思い返す。



「どこかで見たことがある気がするんだよ」



そこまで呟いた時だった。