大嫌いなキミに愛をささやく日

「そう?もうちょっと凛のお友達と話がしたかったんだけどなぁ~」



笑いながらも、やはり仕事に戻るのか。

真さんは階段を目指すため、つま先の向きを変えている。



「煌人くん、またウチに遊びにおいで。お友達から凜の事をたくさん聞きたいし」

「だから煌人は友達じゃないって」

「(ひでぇ!)」



頭から鉄槌を打たれたかのような……そんなショックを受ける俺。

すると、真さんが「煌人くん」と呼ぶ。



「(……煌人くん、か)」



年上の人に言う事じゃないと思いながら、俺はおずおずと手を上げた。



「すみません、出来れば名字で呼んでいただけますか?」

「……煌人くんと呼ばれるのは嫌?」