大嫌いなキミに愛をささやく日

『防弾ガラスなので襲撃があっても大丈夫です』

『ちげーよ。立場の事を言ってんだよ!』



『……』



後ろの席から二人のやりとりを眺めていた私は、思わず見入ってしまう。

煌人が、ありのままに振る舞っているようで……新鮮だな。



絶対に自分の身分を偉ぶらない煌人。

その口から「立場」という言葉が出て来た。



『(執事さんには、何の遠慮もなく話す事が出来るんだろうな)』



その時の煌人は怒っていたものの、すごく楽しそうに見えて……

いいな、なんて。

執事さんに少しだけ嫉妬を抱いてしまった私。



『(ん?いいなって何?

嫉妬ってなに……!?)』



すると、私の異様な空気を感じ取ったらしい煌人。

すごい速さで、後ろを振り返った。

そして、ちょうど頭を抱えていた私と目が合って、



『凛、お前……何してんの?』