「わぁ、大きい学校だね」

私ー河合美羽(かわいみう)は、親友と一緒に転校先の高校についた。

ちなみに、さっき言っていたのは、私の双子の妹の石見海空(いわみみそら)。容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群。誰もがほしいと思うものが全部あるんだよね。

(本人は無自覚だけど、瓜二つで、美羽も全部当てはまってるよ! byさくら)

美羽「そうだね。でも私たちが女ってバレちゃだめだからね。男子校だから」

私たちがこれから通うのは県内トップの進学校であり、県内トップの不良校で男子校なのだ。

女である私たちがここに通うことになった理由は、理事長に頼まれたから。私たちは飛び級でアメリカの大学を卒業しているから、学歴に残らないから男子校に通うことになっても困らないんだよね。

あと私たちは___だから。呼び出した理由はきっとあれだろうな。

「理事長室、行こっか」

そう言ったのは小学生からの親友の対馬波瑠奈(つしまはるな)。しっかりしているけど、明るくてかわいいんだよね。

校舎を歩いていても汚れてない。落書きが多いと思ってた。

「すごくきれいだね」

「たしかに。不良校には見えないね」

そう会話していたのは能登晴華と能登雷華。2人は双子なんだ。