〜弥生said〜

「空も瑠奈も自由に帰ってね」

そう言って海里に会いに行った美羽に違和感を覚えた

「ねぇ、今日の咲、なんか様子がおかしくない?空たちは何か知ってる?」

僕の質問に海空と波瑠奈は苦虫を噛み潰したような顔をした。

「まぁ、ね」

……言うつもりは無さそうだなぁ

美羽の様子がおかしくなったのは___

「理由って舞龍だったりする?」

僕の質問に2人の顔が強ばった

…図星だな

でも、3代目は理由になりそうなことが無いし、2代目もあんまりなさそうだから残すは___

「正確には初代、であってる?」

僕の回答に2人は顔を見合わせた。

そして目で会話をしたような素振りを見せた。

「…そうだよ。舞龍の初代だよ」

その回答を聞き、調べようとしてパソコンを出した。

「調べなくていいよ。どうせ何も出てこないから」

波瑠奈の言葉に嫌な予感がした。

僕がハッキングで勝てないのは1人だけ…

「…咲?」

「正解。初代の情報は咲が隠したから見れないよ」

「なんで?」

波瑠奈の言葉に嫌な予感がしながら、海空が口を開いて言った。















「舞龍の初代総長、つまり創立者は河合迅。私たちのお兄ちゃんだよ」















と。

海空から言ったことに僕たち4人は耳を疑った。

「クスッ。なんで咲の様子がおかしくなったのか教えるね」

波瑠奈たちの話に僕たち4人は耳を傾けた。


〜海空said〜

「クスッ。なんで咲の様子がおかしくなったのか教えるね」

波瑠奈の言葉で4人は真剣に話を聞こうとした。

私たちはこのことを言う日が来るとは思っていなかった。

これは4人が唯一知らない美羽の闇。

その後の事は知っているけど原因を知らない。

私と波瑠奈で秘密にすると決めた美羽の過去。