私と波留奈が屋上から出て数分したら、海空たちも出てきた。
「海」
「あぁ。どうする?やべぇな」
「何がやべぇんだ?」
「帰ったら話す」
「僕たちもやばいから後で話すよ」
「今日はあと4つの族を観察するぞ」
「「「うん(あぁ)」」」
その後、授業を受けてその合間に観察し、夜桜のマンションに帰った。
夜桜が倉庫ではなくマンションなのは、人数が多く入り、バレにくいから。
あと、夜桜のメンバーは私たち以外ずっと泊まっているから。
実際にまだ夜桜と夜桜の同盟族以外にこの場所を知っている人はいない。
このマンションは50階建てで、部屋は約1000室。
1階は食堂とあんまり使わないけど医務室。2階以降は普通のマンションの部屋になってる。地下は地下1階と地下2階があって、地下1階はホール、地下2階は訓練場と幹部室。
「「「おかえり!!」」」
「ただいま(ニコッ)」
「「「///(今日も可愛い///)」」」
「みんな風邪あるの?顔真っ赤だよ!?」
「「「(鈍感だ。ここまで来ると凄いな)」」」
あれ?みんな呆れた顔してる…どうしてだろう?
「私たち、幹部室にいるね」
「「「わかった!!」」」
〜幹部室〜
「で、何がやばいのかな?美羽サン波留奈サン晴華サン雷華サン?(黒笑)」
く、黒い(汗)
「白草の滝は私たちの異母姉弟で春輝と悠輝は幼なじみです…」
「遥翔は私の弟」
「「文也は私たちの従姉弟だよ」」
渉くん以外誰かの身内かぁ。
「…それ、かなりやべぇな」
そのつながりを理解したせいか、頭を抱えていた。
話題、変えた方がいいかな?
「そういえば今日、観察して思ったことってある?」
「No.1はもう大丈夫だよね?No.2はいい人たちだと思う。さすがあの人が作った族だよ。No.2になっても堕ちてないし」
「そう、だね」
「No.3は犯罪には手を染めてないみたい。卑怯な手を使うみたいだけどね」
「No.4は多分クスリやってる。黄百合を見てるみたいだったよ」
「No.5は正統派みたいだよ。でもあんまり強くなさそう」
「じゃぁどういうふうにやってく?」
私が聞いたら真っ先に雷華が手を挙げた。
「それぞれ担当を決めるのはどう?最後はみんなでやるけどそれまではそれぞれが調べるの。そうすれば効率がいいんじゃない?それに声を低くするのは大変だし」
「私賛成!」
「私も賛成かな?」
「ふーん。雷にしてはいいアイディアじゃねぇの?」
竜也が雷華を馬鹿にするような口調でOKを出すと空気が一気に冷たくなった。
なんか嫌な予感がする…
「私にしてはってどういうこと?(黒笑)私だってこんなの普通だし」
「わりぃわりぃ。つい本音が漏れた。雷が馬鹿だからそう思っただけだ」
や、やばい…始まった…
始まったのは晴華と竜也の喧嘩。これがまたなかなか終わらないんだよねぇ。
「私、そんな馬鹿じゃないんだけど」
「こんなかで雷が一番馬鹿だろ大学でもこんなかで一番馬鹿だったし」
「でもさぁ、私、他の人たちよりよかったんだけど?」
「でも、こんなかで一番馬鹿だろ?」
まだ言い合いが続いている。
…そろそろ終わらせたほうがいいかな?
「2人とも落ち着こ?雷の提案通り、担当を決めていこ?」
「「は、はい」」
私がそう言うと、2人は静かになった。
私が言うと毎回喧嘩が収まるけど、何でだろ?
「じゃぁ、みんなはどこ担当したい?」
「私、白草担当したい‼︎みんなの家族がどんな人かを知りたいし、私の異父弟と義弟たちのことも知りたいし…」
「私は死乱をやりたい。どのくらい更生の余地があるかみてみたいし」
「私は卑怯なのに犯罪に染めてない理由が気になるから狂蝶をやりたいな」
「私は白神がいいな。今の全国No.5の実力が気になるし」
残りは、“あそこ"か。
あの人たちにバレないかな?
そんな不安を持ちながら最後の族を選んだ。
「じゃぁ、私が舞龍をやるね」
「「‼︎」」
「咲、大丈夫?」
…やっぱり気づいたんだ
「大丈夫だよ。それより星、私たちの情報のセキュリティーをもっとかたくしよ」
「わかった」
ー10分後ー
「「終わった(よ)」」
「お疲れさま。相変わらずすごいね。私も多少はハッキングできるけど2人みたいにはできないし途中からわからなくなっちゃったもの」
「ついでに5つの族、全部調べたよ」
そう言いながら調べた資料をみんなに渡した。
「あ、あと幹部以上の名前とそれぞれの族のことを調べたよ。でも実際に見たりすると違うことも見えるだろうし頑張ろうね」
「…え?」
資料を印刷して渡したら弥生が驚いた表情を見せた。
「星、どうしたの?」
星は私の質問に対して苦笑いをしながら答えた。
「舞龍の総長、僕の弟…なんだけど…」
「「「…えぇ(はぁ)!?」」」
弥生の爆弾(?)発言に私以外が驚いた。
弥生の弟に会ったことあるはずなのになぁ。
「星、星夜くんが舞龍に入ったこと知ってた?」
「どっかの族に入ったことは知ってたけど舞龍とは知らなかった。それに家を出てから会ってなかったから総長になったのは知らなかったけど…」
弥生と普通に会話していたらほかのメンバーに突っ込まれた。
「いや、なんで咲は驚かないの!?」
「え?だってあの時星夜くんは小一だったし、ほかの五家の次期当主の名前は覚えてるし…」
さすがに五家の当主の1人が他の家の当主と次期当主を覚えてないのはやばいしなぁ。
「「「…あ」」」
…今気づいたのかな?
「ねぇ、もし星夜くんが星に会いたいって言ったらどうするの?」
弥生は私の質問に迷わず答えた。
「星夜がいいなら会いたいよ。でもどうして?」
「秘密だよ。そろそろ時間だから行こ」
時計を見たら4時を指していた。
「あ、そうだね。じゃぁ行ってくるね」
「咲、今日集会開く?」
「うん。お願いね」
「わかったわ」
〜厨房〜
「よし。じゃぁ、作ろっか」
「うん。咲はどれからやる?」
「私はこれからやるね」
私たちが今からやることはみんなのご飯作り。
人数が多いから大変なんだよねぇ。
海空と波瑠奈は大丈夫だけどあとの3人に料理をやらさせたらあぶなっかしかったり、爆発したり、食べ物とは言えないものが出来上がったり…うん。
絶対に厨房どころか幹部室のキッチンにも触れさせたくないな。
なんやかんやで7時前にはみんな分のご飯が完成した。
食堂の方にご飯を運ぶと下の子達も食べに来た。
作るのは大変だけどみんなが私たちが作ったご飯を美味しそうに食べている所を見るのが好き。
それを見たら疲れとかも吹き飛ぶんだよね。
多分、弥生も同じ気持ち。
「咲は何食べる?」
「今日はいいや」
私の返事に対して弥生は悲しそうな顔をした。
「じゃぁ、僕の分を少しかヨーグルトとか食べて」
「…わかった」
少し悩んだ結果、食べることにしたら弥生は嬉しそうな顔をした。
夕食をみんな食べ終わり、ホールにて集会を始めた。
「みんなー。咲からお知らせがあるからちゃんと聞いてね!!」
「知ってる人もいるかもしれないけど、今回の仕事で幹部以上のメンバーが竜と星と同じ高校に通うことになったの。私が河合海で空が河合空、瑠奈は河合晴、華が能登流架、雷が能登綺羅として過ごすからよろしくね」
私が伝えた後、同じ高校に通ってるメンバーが喜び、違うメンバーは悲しんでいた。
「今日の集会はこれで終わり。仕事があるメンバーは準備してね」
そう言って私たちは幹部室に戻った。
「ちょっと、“海里に会ってくる”からもう帰るね」
「りょーかい!また明日ね!」
「空も瑠奈も自由に帰ってね」
そう言いながらパーカーを取り、海里に会いに行った。
「海」
「あぁ。どうする?やべぇな」
「何がやべぇんだ?」
「帰ったら話す」
「僕たちもやばいから後で話すよ」
「今日はあと4つの族を観察するぞ」
「「「うん(あぁ)」」」
その後、授業を受けてその合間に観察し、夜桜のマンションに帰った。
夜桜が倉庫ではなくマンションなのは、人数が多く入り、バレにくいから。
あと、夜桜のメンバーは私たち以外ずっと泊まっているから。
実際にまだ夜桜と夜桜の同盟族以外にこの場所を知っている人はいない。
このマンションは50階建てで、部屋は約1000室。
1階は食堂とあんまり使わないけど医務室。2階以降は普通のマンションの部屋になってる。地下は地下1階と地下2階があって、地下1階はホール、地下2階は訓練場と幹部室。
「「「おかえり!!」」」
「ただいま(ニコッ)」
「「「///(今日も可愛い///)」」」
「みんな風邪あるの?顔真っ赤だよ!?」
「「「(鈍感だ。ここまで来ると凄いな)」」」
あれ?みんな呆れた顔してる…どうしてだろう?
「私たち、幹部室にいるね」
「「「わかった!!」」」
〜幹部室〜
「で、何がやばいのかな?美羽サン波留奈サン晴華サン雷華サン?(黒笑)」
く、黒い(汗)
「白草の滝は私たちの異母姉弟で春輝と悠輝は幼なじみです…」
「遥翔は私の弟」
「「文也は私たちの従姉弟だよ」」
渉くん以外誰かの身内かぁ。
「…それ、かなりやべぇな」
そのつながりを理解したせいか、頭を抱えていた。
話題、変えた方がいいかな?
「そういえば今日、観察して思ったことってある?」
「No.1はもう大丈夫だよね?No.2はいい人たちだと思う。さすがあの人が作った族だよ。No.2になっても堕ちてないし」
「そう、だね」
「No.3は犯罪には手を染めてないみたい。卑怯な手を使うみたいだけどね」
「No.4は多分クスリやってる。黄百合を見てるみたいだったよ」
「No.5は正統派みたいだよ。でもあんまり強くなさそう」
「じゃぁどういうふうにやってく?」
私が聞いたら真っ先に雷華が手を挙げた。
「それぞれ担当を決めるのはどう?最後はみんなでやるけどそれまではそれぞれが調べるの。そうすれば効率がいいんじゃない?それに声を低くするのは大変だし」
「私賛成!」
「私も賛成かな?」
「ふーん。雷にしてはいいアイディアじゃねぇの?」
竜也が雷華を馬鹿にするような口調でOKを出すと空気が一気に冷たくなった。
なんか嫌な予感がする…
「私にしてはってどういうこと?(黒笑)私だってこんなの普通だし」
「わりぃわりぃ。つい本音が漏れた。雷が馬鹿だからそう思っただけだ」
や、やばい…始まった…
始まったのは晴華と竜也の喧嘩。これがまたなかなか終わらないんだよねぇ。
「私、そんな馬鹿じゃないんだけど」
「こんなかで雷が一番馬鹿だろ大学でもこんなかで一番馬鹿だったし」
「でもさぁ、私、他の人たちよりよかったんだけど?」
「でも、こんなかで一番馬鹿だろ?」
まだ言い合いが続いている。
…そろそろ終わらせたほうがいいかな?
「2人とも落ち着こ?雷の提案通り、担当を決めていこ?」
「「は、はい」」
私がそう言うと、2人は静かになった。
私が言うと毎回喧嘩が収まるけど、何でだろ?
「じゃぁ、みんなはどこ担当したい?」
「私、白草担当したい‼︎みんなの家族がどんな人かを知りたいし、私の異父弟と義弟たちのことも知りたいし…」
「私は死乱をやりたい。どのくらい更生の余地があるかみてみたいし」
「私は卑怯なのに犯罪に染めてない理由が気になるから狂蝶をやりたいな」
「私は白神がいいな。今の全国No.5の実力が気になるし」
残りは、“あそこ"か。
あの人たちにバレないかな?
そんな不安を持ちながら最後の族を選んだ。
「じゃぁ、私が舞龍をやるね」
「「‼︎」」
「咲、大丈夫?」
…やっぱり気づいたんだ
「大丈夫だよ。それより星、私たちの情報のセキュリティーをもっとかたくしよ」
「わかった」
ー10分後ー
「「終わった(よ)」」
「お疲れさま。相変わらずすごいね。私も多少はハッキングできるけど2人みたいにはできないし途中からわからなくなっちゃったもの」
「ついでに5つの族、全部調べたよ」
そう言いながら調べた資料をみんなに渡した。
「あ、あと幹部以上の名前とそれぞれの族のことを調べたよ。でも実際に見たりすると違うことも見えるだろうし頑張ろうね」
「…え?」
資料を印刷して渡したら弥生が驚いた表情を見せた。
「星、どうしたの?」
星は私の質問に対して苦笑いをしながら答えた。
「舞龍の総長、僕の弟…なんだけど…」
「「「…えぇ(はぁ)!?」」」
弥生の爆弾(?)発言に私以外が驚いた。
弥生の弟に会ったことあるはずなのになぁ。
「星、星夜くんが舞龍に入ったこと知ってた?」
「どっかの族に入ったことは知ってたけど舞龍とは知らなかった。それに家を出てから会ってなかったから総長になったのは知らなかったけど…」
弥生と普通に会話していたらほかのメンバーに突っ込まれた。
「いや、なんで咲は驚かないの!?」
「え?だってあの時星夜くんは小一だったし、ほかの五家の次期当主の名前は覚えてるし…」
さすがに五家の当主の1人が他の家の当主と次期当主を覚えてないのはやばいしなぁ。
「「「…あ」」」
…今気づいたのかな?
「ねぇ、もし星夜くんが星に会いたいって言ったらどうするの?」
弥生は私の質問に迷わず答えた。
「星夜がいいなら会いたいよ。でもどうして?」
「秘密だよ。そろそろ時間だから行こ」
時計を見たら4時を指していた。
「あ、そうだね。じゃぁ行ってくるね」
「咲、今日集会開く?」
「うん。お願いね」
「わかったわ」
〜厨房〜
「よし。じゃぁ、作ろっか」
「うん。咲はどれからやる?」
「私はこれからやるね」
私たちが今からやることはみんなのご飯作り。
人数が多いから大変なんだよねぇ。
海空と波瑠奈は大丈夫だけどあとの3人に料理をやらさせたらあぶなっかしかったり、爆発したり、食べ物とは言えないものが出来上がったり…うん。
絶対に厨房どころか幹部室のキッチンにも触れさせたくないな。
なんやかんやで7時前にはみんな分のご飯が完成した。
食堂の方にご飯を運ぶと下の子達も食べに来た。
作るのは大変だけどみんなが私たちが作ったご飯を美味しそうに食べている所を見るのが好き。
それを見たら疲れとかも吹き飛ぶんだよね。
多分、弥生も同じ気持ち。
「咲は何食べる?」
「今日はいいや」
私の返事に対して弥生は悲しそうな顔をした。
「じゃぁ、僕の分を少しかヨーグルトとか食べて」
「…わかった」
少し悩んだ結果、食べることにしたら弥生は嬉しそうな顔をした。
夕食をみんな食べ終わり、ホールにて集会を始めた。
「みんなー。咲からお知らせがあるからちゃんと聞いてね!!」
「知ってる人もいるかもしれないけど、今回の仕事で幹部以上のメンバーが竜と星と同じ高校に通うことになったの。私が河合海で空が河合空、瑠奈は河合晴、華が能登流架、雷が能登綺羅として過ごすからよろしくね」
私が伝えた後、同じ高校に通ってるメンバーが喜び、違うメンバーは悲しんでいた。
「今日の集会はこれで終わり。仕事があるメンバーは準備してね」
そう言って私たちは幹部室に戻った。
「ちょっと、“海里に会ってくる”からもう帰るね」
「りょーかい!また明日ね!」
「空も瑠奈も自由に帰ってね」
そう言いながらパーカーを取り、海里に会いに行った。


