マーガロット先生
「ここが休憩室。生徒だけでなく、
先生も、利用できる、休憩場だ。
テストの合間、休みたいと思ったら
いつでもここに来ていいからな。」

マーガロット先生
「さぁ、教室に向かおうか」
光姫「はい」

光姫は、二階のビーストルームに
向かう途中、どうしても気になって
いることをマーガロット先生に
打ち明けた。

光姫「あの、もふもふ学園とは、
どういう学校なんですか?」

マーガロット先生
「簡単に言うと、学問の
テーマパークだ。もふもふ学園に
入学すると、テストする教科が
選べる。教科は国語、数学、英語、
理科、歴史。チーム対戦式で
チーム内で一位を取ると、現実世界に
戻れる卒業証書が貰えるから
頑張れよ。」

マーガロット先生
「ところで板垣、なんの教科を
希望するんだい?」

光姫「国語を選択します。」

マーガロット先生
「国語か、私の担当教科で
よかったな」

光姫「テーマパークってことは
入場料かかるんですか?私、今
所持金持ってなくて支払えなくて」

マーガロット先生
「安心してくれ。この学園に
呼ばれた生徒は、全て無料で
学園を利用できるんだ。」

マーガロット先生
「他に質問はあるか?」

光姫「はい、私はなぜ、この学園に
呼ばれたんですか?」

マーガロット先生
「現実世界で退屈あるいは辛いな
という経験をされていると、
自動的に呼ばれるようになっているよ。」

光姫だけ時を戻したかのように、
気まずい表情を見せる。
光姫「実は私」

マーガロット先生
「私がトイレで用を達した後に
手を洗っていたら、鏡から、君が
泣いている様子がパッと見えてね。
さぞかし、辛い目に遭っているんだと
思って生徒候補用紙に名前書いて
出しておいた。」

光姫「えっ!なんで名前
知ってるんですか?今日が
初対面なはずじゃ」

マーガロット先生
「エプロンにネームプレート
つけてあるの、見つけたから」

光姫「お気づきいただいて
ありがとうございます。
私は現実世界のバイト先でいじめに
遭ってたんです。それだけでなく
毒親に監視されていて、ものすごく
自由がきかない生活にしんどさと
辛さを感じておりました。」

マーガロット先生
「ここにいられるのは5日間だけど、
楽しんでってな。せっかく来たんだ」

光姫の暗く沈んでいた顔に
明るさが戻る

光姫「はい、よろしくお願いします。
マーガロット先生」

マーガロット先生「よろしく、板垣」