ガルンと共にもふもふ学園に着くと、
全力疾走してきたのか、光姫は、
息を切らしている。
そんな光姫に気がついたガルンは、
「ごめん、ごめん、急いじゃって」と
謝り、光姫の呼吸が整うまで、
その場を離れないでいてくれた。

光姫は俯いていた顔をあげ、
ガルンを見上げる。

ガルン「落ち着いたかい?じゃあ
スタッフルームに案内するね」

光姫「はい」

光姫はガルンに手を引かれ
一階のスタッフルームに案内された。

ガルンは「ここがスタッフルーム。職員室だよ。」と言って、ドアを開き
光姫を連れてスタッフルームの奥に
進んでいく。

ガルンに連れられ、光姫が歩いて
いくと、広々としたスタッフルームの
中に問題集を山積みにしている一人の
青年がいた。
彼は、オオカミの耳と尻尾を
生やしている。

ガルンは、光姫の手を離すと
「マーガロット先生、転入生を
お連れしました。」と言って敬礼を
した。

マーガロット先生
「ガルン、ご苦労様。教室に
戻っていていいよ」

ガルンは、マーガロット先生に
言われるままに、ビーストルームに
戻って行った。

マーガロット先生は、
席から立ち上がり、「それでは、
学園内を案内しよう。ついてきてくれたまえ」と光姫に伝えた。

光姫はマーガロット先生に連れられ
一階の下駄箱から近い食堂に
案内された。

マーガロット先生
「ここは生徒だけが利用できる
無料食堂だ。朝、昼、晩と
利用できる。そして、うちの生徒は
基本、この学園に寝泊まりして
生活している。」

マーガロット先生
「食べ物に好き嫌いはあるか?」

光姫「はい、食べれない食材は
小松菜、青梗菜、菜の花、セロリ、
わさび、カラシです。」

マーガロット先生が光姫のたくさんの回答に笑った。

マーガロット先生
「結構、結構。どうしても食べれない
食材は3つまで、そこのダストボックスに捨ててもいいシステムになって
いるから、遠慮せずに残すといいよ」

光姫「ありがとうございます」
マーガロット先生と光姫が食堂を
去って、次に向かったのは、休憩室だ。