その頃、光姫は獣耳と尻尾を
生やした男の子に連れられ、
異次元の中から異世界へと出た。

見たことのない景色を目の前に
光姫は身震いしながら、
「ここは.....?」とうっかり声を
絞り出した。

真っ白い狐に扮した男の子のガルンは
光姫に視線を合わせ、「ここは
もふもふランドさ。ここの人間達は
獣と呼ばれる動物の姿に変身して
暮らしてるんだ。
そして、あの学校があなたも通う
もふもふ学園だよ。」と指で学校を
指し、優しく説明した。

光姫の泣き出しそうだった心が
ポカポカと解けていく。

光姫「あなたは?」

ガルン「ビーストルームメイトの
ガルン。一応、男性です。」

ガルンはにっこり笑顔で振る舞いながら、「お姫様の名前は?」と
光姫に名を尋ねた。

光姫は「板垣光姫です。ガルン、
よろしくお願いします」と挨拶した。

ガルンは光姫の手を引いて
「さぁ、行こう、光姫様、
わがもふもふ学園へ!」と言って、
光姫を連れて走り出した。