リビングにつくと私の目の前に両親、右斜め前に祖父の宏(ひろし)が座った。 椅子に座った途端父親の翔太(しょうた)が声をかけてきた。 「雅に今まで言ってなかったことがあってだな…」 それ以上なかなか言わない父親のかわりに祖父が話し始めた。 「急なんだが、明日知り合いの会社のパーティーに行って欲しくてだな」 「え?急すぎない?」 なんでこんな大事なことを今更言うんだと憤怒していると更に両親と祖父の顔が曇った。