だから嫌いなんだよ。


もう言ったことは取り消せない。
ならば今まで我慢してた分をはっきり言おう。そして家族にこの事をちゃんと言おうと決意しながら言う。

「快斗さん。
私あなたのこと嫌いなんです。関わりたくないんです。家族と会社のことがあるから言えなかっただけで、ずっと我慢してました。
なんで初対面の時からあんなこと言われなくちゃいけないのか理解できなかったし理解したくもありません。とにかく今すぐ出ていってください。」

と言うと快斗さんはポロポロと涙を流しながら泣き始めた。

「いや、あの、あれは、違くて………
俺ずっと前から雅ちゃんのこと知ってて一目惚れして……口悪くてごめん。
ちゃんと直すから傍にいてほしい………
他にどんなこと嫌だ?ちゃんと直すよ
ごめん。好きなんだ。だから……素直じゃなくてごめん………。
今日も雅ちゃんが体調崩したって知って早めに仕事終わらせてきた………。」