「そういえば明日ってなんか実家の用事があるから今日は実家に帰るんだっけ雅?」 「そうなんですよ。 祖父の会社に関することで話したいらしくて…。」 私の祖父は会社を経営していて、私の両親はそこで勤務している。私もそこにコネで入社すればいいのにと祖父自身から言われたが、私はなんとなく祖父と両親がいない会社に就職したかったので、感謝はしつつも断っていた。