「え?りりお化けに取り憑かれてるの?」
え、何言ってるの?海斗君が言ったんじゃん。
「え、でもだって海斗君が言ったんだよ?りりみたいなかわいい子にはって、私が可愛いわけないじゃん。だから聞き間違えかなって思って後ろにいる人かもって思ったけど誰もいなかったから、つまり私にお化けが憑いてて海斗くんがそのお化けが視えるからその人のことを可愛いって言ってるんでしょ?」
海斗がいきなり笑いだした。え、なに?
「りりって天然?」
「ん?誰が?」
「……天然だ。初めてこんなに天然な子みた」
「ごめん。さっきから何言ってるの?お化けと喋ってるの?」
「ごめん、さっきから言ってるお化けはいないから大丈夫だよだから忘れてね。」
「わかった。」
「で、本題だけどバッグ見せてくれる?中見るとかじゃないから」
私は安心してバッグを海斗君に渡した。
「このバッグに着いてるキンホルダーって中学でもつけてた?」
「つけてたけど」
「じゃあやっぱり俺を助けたのはりり?」