考えている間にもう近くの公園に着いていた。
私はもう絶望で溢れていた。入学式にそうそうイケメンとしゃべりみんなからの視線を浴び、イケメンに手を繋がれて教室を出てしまって来ていた。これは誰もが理想であることを1日でやってしまったんだ。と思い1人でため息を着いた。
「そんな暗い顔しないでよ。絶望に溢れたって顔してるよ」
「え」
なんで分かるの?
「まあいいや。で、確かめたいことなんだけどバッグ見せて?」
……え?何するの?と思いバッグの紐を強く握った。
「大丈夫だよ。りりみたいな可愛い子に怖いことは何もしないから。バッグみせて?」
今、誰のこと可愛いって言った?もしかして私の後ろに誰かいる?え……後ろ見たけど誰もいない?
てことは私になにか、お化けでも憑いてるの?と思い怖くなった。もしかして海斗くんって視えるの?
「私におばけが憑いてるなら早く除霊してください」