え、それは申し訳ない……
「全然大丈夫だよ!自分で帰れるし」
「女子高校生が夜に1人で行動しちゃだめでしょ」
「そうかな。いつも1人だけど……海斗君の言葉に甘えちゃおっかな……」
「よしそうと決まったらさっさと片付けて帰るぞ」
「はーい」
ほんと海斗くんって優しい
「りり、髪になんか付いてるよ」
え、何がついてるの
髪を触ろうとしたら
「ちょっとまって取ってあげるから」
ちょっとまってはこっちの台詞だよ?!
ち、近いよ?!
「ほら取れたよ」
こっちを向いてくる海斗君に目が会ってしまいドキっとした。
え、なに今のドキってなに?!
え、ちょっと待ってバランス……くず……
「あぶっなかったー大丈夫りり?」
目が会ってびっくりしちゃって後ろに下がったら物にぶつかってバランスを崩しちゃった。海斗君の手で頭を守ってくれたみたい。てか何この状況?!
私が倒れて横になってる状態で目の前に、海斗君の顔が……ある……お互い目を話せないまま……
そのまま海斗君の顔が近づいてきて唇になんかが当たった……え?今のって……キ、キスだったよね?!どうして……思わず海斗君の目を見たらまた目が合ってしまい、海斗君に目を逸らされた……
よく見たら耳が真っ赤になっていた。は っと我にでも返ったかのように海斗君は私に話しかけてきた。
「りり、怪我してない?」
「う、うん。海斗君が守ってくれたら大丈夫だよ」
「早く片付けて帰ろう。遅くなったらまずい」
ん?私はなんかこの言葉に違和感を覚えた。