「莉々亜ちゃん」
ふっと前から声が聞こえた。
「優花梨ちゃんどうしたの?」
「ずっと思ってたんだけど莉々亜ちゃんと一ノ瀬君の関係ってどんな感じ?後、LINE繋げよう、」
はぁ?!なんで海斗くん?!
「OK!……できた!今度出かけたりしようね。関係がどんな感じって言われても……何も無いよ。」
「何にもないはないでしょ。だって入学式の日の帰りに一ノ瀬君が莉々亜ちゃんの手を引っ張って教室から出ていったじゃん。しかも一ノ瀬君はもう誰もが認めるイケメンだし、莉々亜ちゃんもすっごい可愛いし。そんな2人が一緒に喋ってたらもう絵になるからみんなして会話聞いちゃってたよ。」
ん?待って2人って誰?
「優花梨ちゃん誰が可愛いって言った?やっぱり私にお化けでもついてる?そんなに憑いてるお化け可愛いの?」
「……え?莉々亜ちゃん何言ってるの?莉々亜ちゃんにお化けは憑いてないと思うけど。莉々亜って天然?」
「ん?最後だけ聞こえなかった。もう1回言って?」
「うんうん。何にもないや、忘れていいよ」