そうなんだ。優花梨ちゃんは男子にまで推薦されるほど美人なのだ。多分次に美人なのが西園寺 美琴ちゃん。入学式、2日目にしてもうクラスのリーダ的な存在だ。
そこで優花梨ちゃんがはいっと手を挙げた。
「私は、初乃さんがいいと思います。」
いきなり名前を呼ばれてびっくりして固まってしまう。周りからは色んな声が聞こえてくる。私はこわかった。私なんて優花梨ちゃんよりも可愛くないし西園寺さんよりも可愛くない、そんな私がやっていい事なの？
「どうだ、男子は一ノ瀬やってくれるか？」
「初乃がやるならやります。」
ざわざわと一気にクラスのみんながざわめきだす。
なんで私？！関係ないよね？！一気にクラスの視線が私に向いた。私はその視線に耐えきれなくて手を上げてしまった。
「分かりました。やります。」
「よし、じゃあ学級委員は決まりだな。後は頼むぞ。運動会実行委員会を決めてくれ。」
はあーやってしまった。勢いで手を挙げてしまった。でも手を挙げたからにはしっかり責任持ってやらないと。私は覚悟を決めて海斗君と前にでた。

そんな時、私はクラスのリーダ的な存在である西園寺さんを敵に回したことは気付きもしなかった。