家の前に着いた。


「…じゃあ俺行くから…」






あたしの顔を見ずにそのまま歩いていこうとした可知。














みりあ!…頑張れ!!













手に汗をかいてじわっとする。
















「…っ可知!」







あたしの呼びかけに可知はやっとあたしの顔を見てくれた。













向かい合うあたし達。



意地張っても…






意味ないでしょ!!





素直になれ…………!!

















「あたしね…可知と……」









「…何?」




冷たい可知の言葉に負けそうになる…



泣きそうになる……












ダメ!



言わなきゃ!

後悔するよ………















「…可知、あたしとッッ…








結婚して下さいッッ!」