「おまたせ!」



ふみちゃんとはる先輩が小走りで来た。



うわぁ…


なんか…今更だけど美男美女だなあ。





可知ってさ、格好いいしあたし可知と釣り合ってなくない?



だってあたし、ちびだし別に可愛いわけじゃないし……







自信なくなってきちゃった…



「…あ……りあ………みりあッッ?」



あたしは、はっと頭を上げた。



「みりあどおした?」


可知が心配そうな顔で覗いていた。


「あ!ごめん。何でもない。」



「先輩達いったぜ?俺らもいこ」



あたしってば…



せっかく楽しみにしてたデートなのに!


バカバカ!



みんなで来てるんだから、あたしのせいで空気悪くなるじゃん!




考えないでおこう。






「いくぞ」



あたしの手を引いて、引っ張っていってくれた。







可知の手暖かいな。












可知



好きだよ。