「落ち着いた?」 そういって可知は、あたしの好きないちごみるくを出してくれた。 「…なんでいちごみるく好きなの知ってるの?」 何で、可知が知ってるの…? 「いつも教室で飲んでるじゃん」 みてたのか… 「ありがとう」 あたしは素直に受け取った。 「ごめんな。藤井の気持ち知らなかったんだ。」 「ううん。どうせあたしなんて好きになってもらえなかったんだし…」 そうだよ。 ふみちゃんはなにもかも揃ってるんだもん。 あたしなんかと、比べものにならない。