いつしか亮は朝方に帰るようになり、違うシャンプーの匂いをさせるようになった。 その匂いも様々だから、きっと相手の女の子は一人や二人じゃないんだろう。 だけど問い詰めることの出来ないわたしは、亮と同じことをするようになった。 名前も知らないような男に抱かれるのは不思議と心地よかった。 きっとなにも知らないというのは、全てを受け入れるのと同じなのだ。