私がこの世で一番大好きな人


「リーベ少し髪綺麗になった?」


 彼が私の髪を見て言う。
 気づいてくれた。嬉しい。


「そうなの。キャロルさんに綺麗にしてもらったの。どう? 変じゃない?」

「変な訳ないだろ。すごく綺麗だ」


 彼が私のことをベッドに座らせてから、髪を掬ってキスを落とす。
 それは恥ずかしいけど、喜んでくれたようでよかった。


「俺のために綺麗にしてくれたの?」

「うん、綺麗にした方がリュカが喜ぶってキャロルさん達が言ってたから」

「そうなんだ。俺のために……。なんだそれ、可愛すぎるだろ」

「リュカ?」


 下を向いて何やら言っているが、聞こえなくて彼の名前を呼ぶと、彼はまた抱きしめてくる。


「リーベいい匂いする」


 彼がくんくんと首元で匂いを嗅いでくる。
 それがなんだかくすぐったくて、くすりと笑う。

 彼が私の顔を見る。

 そのまま顔を近づけてくるので、またキスされるのだろうかと目を瞑る。

 すると扉をノックする音が聞こえてくる。