それから四日程経った頃、今日はリュカ来ないかなと思っていると、荒々しい足音が聞こえる。

 その瞬間、恐怖に駆られる。

 どうしよう、絶対にオリバーの機嫌が悪い。
 いつもより更に酷い暴力を奮われる。

 前は殴る蹴るのいつもの暴力だけじゃなくて、ナイフで体を切りつけられ、刺された。

 あの時は出血が多くて死ぬかと思った。

 今日こそ本当に殺されるかもしれない。

 嫌だ。怖い。リュカ助けて。

 そう願っても彼が来てくれるはずもなくて、オリバーが部屋に入ってくる。

 思っていた通り機嫌が悪くて、私の名前を荒々しく呼ぶ。

 恐怖に震えながら返事をしようとすると顔を殴られる。


「……っ」


 痛みで自然と涙が滲む。

 オリバーは泣くのを嫌う。
 泣くと更に暴力が酷くなるので、溢れないように必死に堪えるが、勝手に涙が出てくる。


「あ? 何泣いてんだぁ? それじゃあ、俺が悪いみたいじゃねえかよ」

「…ごめん、なさい」


 先程と同じ方の頬を殴られる。
 それからは私が抵抗しないのをいいことに、ひたすら殴られる。

 痛い、どうしてこんなに殴るの?

 いつまでこんな生活が続くの?

 もうこんな生活嫌。

 早く助けに来て、リュカ。

 オリバーからの暴力をひたすら受けていると、いきなり彼からの暴力がなくなる。