がちゃりと鍵が開いて、翔平と大雅くんの姿が見えた。


「やっほー、女子! 俺の浴衣姿どう?」

「……っ。夏帆、可愛い……」


部屋に入った大雅くんは、顔を真っ赤にして照れていた。


「わぁ、翔平爽やかだね!」

「だろ? 雪と並んでたら、爽やかカップルだな」

「ふふっ、何それー!」


ホントに翔平は天然だなぁ……。


「あ、今天然って思っただろ」

「うん! 翔平は天然だよ……!」

「こらー!」


………わっ。髪の毛、ぐしゃぐしゃだぁ……!

翔平は私の髪の毛をくしゃくしゃしてくる。


「も、もう。やめてよっ」

「ははっ……ごめん、ごめん!」