「きゃー!! ベットおっきーい!」

「ふかふかだぁ!」


遊園地を一通り楽しんだ私たちは、ホテルにチェックインした。



ホテルの高級感漂う一室で、私と夏帆ちゃんのテンションは上がりっぱなしだった。


ゆ、夢のベッド……!


目を輝かせながら夏帆ちゃんの方を見る。


「私も雪も家では布団だもんね!」


「うん! ぐっすり眠れそう……!」


別行動していた翔平家族と合流したんだ。


お部屋を3部屋取ってもらったから、夏帆ちゃんと私で1部屋使わせてもらうことになった。


「あ、浴衣ある! 雪、着よう!」


荷物を広げたり、服をハンガーにかけたりしていたら、夏帆ちゃんが浴衣を持ってきてくれた。


ホテルの浴衣って、なんかいいんだよね……!


冷たい肌触りにくすぐったく感じながらも、浴衣を着る。


温泉とかも行けるのかな……?

ふふっ、楽しみ……!


「雪、帯しめてー!」


「わぁ、夏帆ちゃん可愛い!」


浴衣姿の夏帆ちゃんは、天使みたいで可愛い。

これは、大雅くん嫉妬するだろうな……。


畳に座ってお菓子を食べていると、コンコンとノックされた。


「おーい。女子ー!」

「あ、大雅だ。開けるね」