「ごめん、なんか……重い話っていうか。暗くて」


謝ってくる夏帆ちゃんに対して、私はぶんぶんと首をふる。


「ううん、いいよ。交際してると、悩みは出てくるよ。その………なんでも話して……!」


本当は、大雅くんが釣り合いなんて気にしてるはずがないと思ったから………詳しく聞きたいけれど……。


夏帆ちゃんは話したくないだろうから、いつか話してくれるまで待とうかな。


「うわぁーん! 雪マジ天使じゃん……。もぉー!」


「ふふっ、よしよし」


「私………! 夏休みの遊園地ダブルデートで、仲直りする………!」


………え!?

仲直りって………喧嘩してたのかな?


「さてと………! パッキングするよー!」


そう言って2つのキャリーケースをだしてくれた夏帆ちゃん。


さ、さすがお金持ち………。

その後、遊園地デートでのラブラブ作戦をなんと夜中まで。


二人で考え尽くしたのは、また別のお話。