ていたのに、やってしまった。
「大丈夫だよ。喉乾いていたんでしょ?倒れた時にお茶持ってたし、倒れた時に呼吸器内科の方向いて倒れてたから。こっちこそごめんね。これからは喉乾いたら先生に言って?買いに行くし!」
「そうですね。一緒に買いに行ったりもできますし」
「ありがとうございます。これからは気をつけますね!」
「えらいね。本当にどうしたらこんないい子になるんだろね。どこかのお騒がせ後輩とは大違いだよ」
そう言って先生は急に頭を撫でてきた。ドキッとしてしまったけどなんか引っかかる。お騒がせ後輩って、もしかして、
「あぁ、言ってないよね。奏斗は俺の大学の後輩だよ。この間睡眠不足で倒れたからお騒がせ後輩」
「えぇ?!」
「病室で大声は出さないようにして下さいね」
「あっ、ごめんなさい」
先生は本当に心を読めるのだろうか。初日にもこんなこと思ったな。でもびっくりした。まさか同じ大学だったなんて、2人の口からは聞いてない。