でお茶を買って帰ることにした。そして帰り道、渡り廊下で急に苦しくなってきた。発作が起きてしまった。
ゲホッ、ゴホ…
やってしまった、起きてしまった。息が吸えない。体が動かない。あっという間に苦しさが全身を支配して、もう立つことすら出来ずにその場に倒れ込んだ、はずだったのに。気がついたら誰かの腕の中にいた。
「秋華ちゃん?!大丈夫!?奏斗!ストレッチャー持ってきて!」
「はい!!」
意識を手放しつつある中聴こえた声は、聴き慣れたあの二人の声だった。