A Little Bright Life.

「ひかるちゃん!!」

ドンッと勢いよくドアを開けると柵のそばで遠くを見つめている彼女がいた。

でもひかるちゃんは僕に気づかず何かを話している。

「…あのときもそう、今日もそう。…」

あきれたというかのような顔や、さみしいというかのような顔をころころ変えながら見せる彼女は、以前親父が見ていた鬱病の方
と似ていた。

一人で急に叫んだり、一人で急に泣き始めたり。

症状は色々だと親父は言っていたが、彼女もそうなのではないかと思った。

話しかけようと思ったが、今は一人で落ち着いた方がいいだろうと身を投げないかだけ見張ることにした。

「やっぱり絶望か。」

彼女が寂しそうな不満足そうな声で言ったその言葉だけがなぜか僕の頭をめぐっていた。

聞いたことはあったけれど、彼女の闇を初めて見た気がする。

顔をニコニコとさせたときにはきゅんときて、顔をシュンとさせたときには守ってあげたいと心底思った。

完全に惚れているんだなって改めて感じた。