「ひなくんとは私が3歳でひなくんが6歳の時から仲良くしてくれてるお兄さんなんだ。朝さんとも知り合いなのは、前の私よりももっとひどい暴走を朝さんがしていたときに一緒に巻き込まれた人なの。」

朝さんとは、太陽くんに抱きついた人のことだろう。

暴走、か。というか3歳と6歳ということは今綿ちゃんは13歳?!

「綿ちゃんって中学生だったの?」

「そうだよ。いつも見えないって言われるから牛乳多くしてもらってるのに全然伸びないんだ。」

照れたように笑う綿ちゃんをみて、高嶺の花を少し崩したような子だなって思った。容姿端麗だけど、笑うと可愛くて小さいくて
も様になるような笑顔。

私とは正反対だなって思う。

「私もいつも高校生には見えないって言われるんだ。でももうあきらめてる。」

「高校生なの?!ひなくんと同い年、とか?」

「うん、そうだよ。同じ学校とかではないけどね。」

そうなんだと先ほどまで合わせてた目をそらし、彼女は少し考えこんでいた。